京都市は岩倉幡枝にある「圓通寺(円通寺)」で比叡山を借景とした庭園を眺めませんか?

<庭園>

円通寺 庭園

廊下を抜けると前面いっぱいに枯山水庭園が広がります。ツツジとサザンカの混ぜ垣に囲まれ、杉苔に覆われた庭園には約40個の石が配置され、等間隔で植えられたヒノキの向こうに比叡山がそびえています。


円通寺 庭園

圓通寺は、ビルや住宅が見えないよう、美観維持に長年努力されてこられ、現在も往時からの風景を留めておられます。京都でこのような風景を眺められる場所は数少なく、個人的には一番すごい枯山水借景庭園だと感じます。比叡山の山の端がここまで広くくっきりと見れる場所は京都では他にありません。


円通寺 庭園

冬の枯山水借景庭園です。冬は空気が澄み渡る為、青空と庭園のコントラストが強まって、凛とした風景を楽しむことが出来ます。また、圓通寺の庭園には畳にホットカーペットを2枚敷いて頂いてる為、足元が暖かくて冷たくならず、長時間眺めることが出来ます。京都市内には数多くの寺社仏閣がありますが、私はこのような配慮がされている場所を他に見たことがありません。


円通寺 庭園

真夏の枯山水借景庭園 です。京都の夏はとても暑いのですが、庭園付近は風通しが良く、涼しく過ごすことが出来ます。比叡山にかかる入道雲の迫力や立体感を感じながら、庭園を眺めるのが個人的に好きです。庭園の石は紀州の海石とのことで、三分の二は地面に埋まっているという巨石です。


円通寺 庭園

日によっては、比叡山が全く見えないことも。一度として同じ景色に出会わない趣深さと儚さがこの庭園の魅力でもあります。お抹茶については次のページをご覧ください。