更新日:2020年3月29日
実相院は、皇室・摂関家の子弟が代々入寺したお寺、門跡寺院とを呼ばれる格式の高い洛北の名刹です。もと蹴鞠(けまり)の庭と伝わる石庭と、池泉回遊式庭園があり、趣を異にする庭双方を拝観することが出来ます。また、「滝ノ間」の磨かれた床に映り込む楓が「床緑」・「床もみじ」と呼ばれ、人気のスポットとなっています。
<入口>
京都市内中心部から車で30~40分程、洛北岩倉にある実相院に到着です。訪れたは祝日(春分の日)でしたので、国旗が掲げられていました。周辺はとても閑静なエリアです。写真は入口の四脚門です。
室内は撮影禁止となっていますが、江戸狩野の絵師達(狩野元信・探幽・永徳ら狩野一門)による障壁画を見ることが出来ます。
<庭園>
受付を済ませ、真っ直ぐ奥に進むと 池泉回遊式の庭園が見えてきます。
つくばい生けられた花がとても鮮やかで素敵です。
<こころのお庭>
2013年春~2014年秋にかけて、江戸時代から続く「御庭植治」の小川勝章氏の監修の元、市民参加にて作庭されたお庭です。 日本の国を表現した石組みと苔で構成されています。以前は「一仏八僧の庭」呼ばれる枯山水庭園が広がっていました。
日本を模した島を囲む三つの木製のオブジェは波を表しているとのことです。表面には杉皮が施され、後ろ側に盛り土をし表面を白砂で覆っておられます。さすが市民参加の作庭とあって、とてもユニークでダイナミックな石庭です。京都広しといえども、このような石庭は他では見たことがありません。
正面奥には借景の比叡山を見ることが出来ます。
舞台横には座布団が用意されているので、ゆったりと庭園を眺めることが出来ます。この日は春の陽気でぽかぽかでした。
<出口>
大宮御所から移された四脚門横の土塀沿いの桜が綺麗に咲いていました。桜の木の陰が土塀に映り込む様子も素敵です。
京都市内から少々距離はありますが、とても閑静でのどかなエリアです。ダイナミックな石庭と落ち着きのある山水庭園は一見の価値がありますので、近くに寄られた際は訪れてみてはいかがでしょうか!
<アクセス>
<基本情報>
住所 | 京都市左京区岩倉上蔵町121 |
アクセス | Map |
URL | http://www.jissoin.com/ |
営業時間 | 9:00-17:00 (不定休) |
拝観料 | 大人500円、小中学生250円 |
電話番号 | 0757815464 |
駐車場 | あり(無料・予約不要) |