更新日:2020年6月29日
鍵善良房さんは、四条通沿にお店を構える江戸時代中期(享保年間)創業の老舗甘味処です。奈良吉野・大宇陀町「森野吉野葛本舗」の葛を使った名物のくずきりは、蜜の甘さとくずの淡泊さが絶妙で、ツルっとした病みつきになる美味しさです。特に暑い季節になると食べたくてたまらない一品です。
<外観>
鮮やかなのれんが目を引きます。四条通の雑踏の中でも特に存在感を放つお店です。のれんは東大路通り沿いに店を構える帆布かばんで有名な「一澤信三郎帆布」製とのことです。
<店内>
店内に入ると歴史の積み重ねを感じる家具や茶器が展示されています。一際存在感がある拭漆(ふきうるし)の飾り棚は人間国宝の木工家:黒田辰秋氏制作とのこと。棚の中には、河井武一氏や河井透氏の民藝も納められています。木の色合いがとても渋くてしばらく見とれていました。
和菓子の販売コーナーです。ようかんや干菓子、おしるこ、生菓子などが販売されています。訪れた時は6月でしたので、夏越の祓(なごしのはらえ)で食される水無月が販売されていました。※夏越の祓:6月末に上期半年分のけがれを祓い、残り半年も良い日々になるよう祈願する行事。
こちらの飾り棚も趣があり見とれてしまいます。
舞妓さんの団扇が並べられていて京都らしい風情を感じます。
店内はテーブル席で構成されています。
店内奥には中庭があり、木々を眺めながらゆったりと甘味を味わうことも出来ます。
<メニュー>
メニュー表です。メインは黒蜜か白蜜か選択できる「くずきり」です。他は、生菓子や水ようかん、わらびもちなどがあります。どれも涼やかなメニューですね。
<お食事>
名物のくずきりを注文しました!大きな入れ物での登場です。
上段の器に黒蜜が入っていて、下段の器に氷と共にくずきりが入っています。涼やかな空気が食べる前から漂ってきます。お口直しに干菓子も付いています。
とてもコシがあり黒蜜と絡んで美味でした!のどごしもとても良く、上品な黒蜜の甘さが病みつきになります!ここまで引き寄せられる甘味、お店は京都広しといえどもなかなかありません。京都中心部から近いので、是非とも一度寄られてみてはいかがでしょうか!
<アクセス>
<基本情報>
住所 | 〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側264 |
アクセス | Map |
URL | https://www.kagizen.co.jp/ |
営業時間 | 9時30分~18時00分 |
定休日 | 月曜日(祝祭日の場合は翌日) |
電話番号 | 0755611818 |
駐車場 | 無 |