更新日:2022年5月2日
蓮華寺は洛北上高野にある静寂のお寺です。市内中心部から鴨川沿い・高野川沿いへと川端通りを北へ進み、大原へと続く敦賀街道沿いにお寺があります。拝観者が比較的少なく、静かに庭園拝観を楽しめるお寺です。
<参道>
専用駐車場が敦賀街道沿いにあり利用出来ます。参道の両脇は住宅でしょうか?お寺の参道といった雰囲気はありませんが、先へと進みます。
<山門>
山門です。現在の蓮華寺は、加賀藩家老の今枝民部近義(いまえだみんぶちかよし)が祖父の重直(しげなお)を供養するためこの地に再興したことに始まります。それまでは、現在の京都駅近く西八条塩小路に創建されていたとのことです。庭園は書院前に高野川の清流を引き込んだ池庭が広がり、本堂の参道左右には有名な蓮華寺型燈籠が立てられています。詩仙堂を開いた石川丈山(いしかわじょうざん)や絵師の狩野探幽(かのう たんゆう)、儒学者の木下順庵(きのした じゅんあん)、黄檗宗を開いた隠元禅師(いんげんぜんじ)など、当時の一流の文化人が協力して作庭したと伝えられています。
<境内>
山門をくぐり境内に入ると道が三本に分かれます。正面の道が本堂へと続く道です。
左の道の奥にはお地蔵さんが祀られています。
右奥には鳥居があります。写真は12月上旬撮影ですが、まだ紅葉が綺麗に色付いていました。
本堂内へと進みます。
本堂前から山門を眺めると真っ直ぐ続く石畳がなんとも素敵でした。写真左上にある蔵の風合いも渋いですね。
<本堂>
受付です。ここで拝観料をお支払いし先へと進みます。庭園は堂内からの撮影しか許可されないとのことでした。
堂内です。広々としていて庭園をじっくりと眺めることが出来ます。
<庭園>
池泉庭園です。高野川の支流から引き込まれた清流で満たされていて、池の中には鯉が泳いでいました。写真は12月上旬のものですが、まだまだ紅葉が見頃でしばし見とれていました。
光が射すと庭園が華やかになります。
青もみじや苔の緑で覆われる新緑の季節も素敵です。
池の中央に見える石は船石と呼ばれ、写真では見えないのですが、左奥にある蓬莱山(石碑)へ向かう船を表しているとのことです。他にも鶴や亀を表す立石が配置されています。
本堂から庭園へ降りて散策することが出来ます。
新緑の季節は庭園や参道周りは緑一色になり、新緑の香りと鮮やかな緑に癒されます。
紅葉と庭園の苔が陽光で輝き、とても素敵な風景が広がります。本堂、鐘楼堂、井戸屋形、庭園は創建当時のままで、小規模であるがいずれも貴重な文化遺産となっています。
お寺を後にする際、皆さんとても丁寧に挨拶をしてくださり、気持ちよく帰ることが出来ました。市内から少々距離はありますが、紅葉の時期でも比較的拝観者が少なく、ゆったりと庭園拝観を楽しむこと出来ます。機会があれば是非一度訪れてみてはいかがでしょうか!!
<アクセス>
<基本情報>
住所 | 〒606-0065 京都府京都市左京区上高野八幡町1 |
アクセス | Map |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
拝観料 | 400円 |
電話番号 | 0757813494 |
駐車場 | 有(普通車6台ほど) |