更新日:2021年6月15日
Kaikado Café(開化堂カフェ)さんは、河原町通り、七条通りという大通りの交差点近くに洋館の素敵なお店を構えておられます。建物は文化庁の登録有形文化財に指定されている歴史ある建築物、経営の母体となっておられるのは、日本で一番古い歴史を持つ、茶筒の老舗「開化堂」さんで、2016年5月にこの洋館をリノベーションしてカフェをオープンされました。
<外観>
昭和50年代までこの建物は京都市電の「内濱架線詰所」という施設だったそうです。建てられたのは昭和2年(1927年)で、当時は架線を修理するための車両が収められていたとこのと。そのため天井が高く、窓も大きい造りになっているようです。大変貴重な建物へ入れるとあってワクワクしてきます。
市バス「七条河原町」のすぐ隣に店舗があります。大通り沿いの為、外は自動車の通行で若干騒がしいですが、店内は思いのほか静かでした。
窓が大きくとられ、街路樹の緑も店内から良く見えます。
<店内>
店内の様子です。カウンターで先に注文して支払いを済ませるスタイルでした。メニューは、コーヒーや紅茶、日本茶と甘味が中心で軽食もありました。ホームページにメニュー詳細が掲載されていますのでそちらをご参照ください。 ↓
入口すぐ横には「開化堂」の茶筒が並べられており、その大きさに目を引かれます。素材が銅、ブリキ、真鍮(しんちゅう)など様々な種類があります。お茶やコーヒーだけでなく、お菓子やパスタの容器なども作られているようです。
店内は天井が非常に高く開放感があります。テーブル席が4島、カウンタースペースが2か所あります。テーブル・椅子は無垢材でしょうか?温かみを感じます。
茶筒や陶器が至るところに置かれていてインテリアとしても活用されています。また、窓が天井近くまであるため、日光が多く差し込みとても明るいです。訪れた日は道路沿いにあるイチョウの木から木漏れ日が店内に差し込み、よりいっそう癒しの空間が広がっていました。
天井からは大きな暖色のダウンライトが照らされていて、温かみのある空間を演出しています。ちなみに内装を手掛けられたのは、コペンハーゲンのデザインスタジオ「OEO」さんとのことです。
開化堂さんが手掛ける銅製の茶筒です。新品の状態も素敵ですが、使い込むとなんともいえない風合いが出るのもこの製品の魅力です。100年以上前から同じ工程、同じ作り方で一つ一つ職人さんの手で仕上げられていて、高い気密性を持ち、食材などを湿気から守り保存出来るのが特徴です。
茶筒の中には香りを楽しめるカラキの粉末が入っていました。
<お食事>
「Kaikadoブレンドコーヒー」です。私は珈琲に詳しく無いのですが、「中川ワニ珈琲さん」という焙煎のプロの方が、開化堂の5代目当主が好きな味に焙煎したオリジナルのブレンド珈琲とのことです。美味でした。
水出し緑茶です。独特な形をしたガラスの急須が涼やかさを一層引き立たせていて素敵です。
レトロな洋館と老舗茶筒店との組み合わせがなんとも素敵なお店です。機会が有れば是非とも訪れてみてはいかがでしょうか!
<アクセス>
<基本情報>
住所 | 〒600-8143 京都府京都市下京区住吉町352 |
アクセス | Map |
URL | http://www.kaikado-cafe.jp/ |
営業時間 | 11:00 ~ 18:00 ※お店HPにてご確認下さい。 |
定休日 | ※お店HPにてご確認下さい。 |
電話番号 | 0753535668 |
駐車場 | 無し。周辺のコインパーキングを利用。 |